2007 Fiscal Year Annual Research Report
仮想手術で変形する軟組織の高速可視化ための,非構造格子データの正規格子化
Project/Area Number |
18500092
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
田中 覚 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 教授 (60251980)
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Keywords | ボリューム・グラフィックス / MPU法 / メトロポリス法 / ポイント・グラフィックス / データ圧縮 / 非正規格子 / 大規模データ |
Research Abstract |
本年度の研究成果としては,以下の2点があげられる: MPU法を用いたボリューム・データの補間法(Volume MPU法)を構築した。 ボリューム・データの可視化法として,メトロポリス法によるサンプリングに基づく手法を開発し,大規模データに適用できる見込みがついた。 上記の2点について順に説明する。まず1は,従来は曲面の補間にのみ用いられていたMPU法を改良し,中身の詰まったボリューム・データに適用できるようにしたということである。その結果,(1)大きなデータ圧縮効果があること,(2)従来手法に比べて,可視化において,格子構造を反映した人工的な誤ったパターンが生じにくいこと,の2点が確認された。次に2に関しては,メトロポリス法の特長である重点サンプリングにより,大規模データを効率的にサンプリングする手法を開発できたということである。 最終年度は,開発した上記の2つの手法を連携させて,大規模非正規格子データの効率的な可視化法を開発したい。Volume MPU法の非正規格子データへの適用に関しては,すでに2次元のデータでのテストが終了しており,有望な結果が得られている。
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