2006 Fiscal Year Annual Research Report
モバイルユーザ間の直感的インタラクション手法に関する研究
Project/Area Number |
18500096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
渋谷 雄 京都工芸繊維大学, 情報科学センター, 教授 (70226190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻野 嘉宏 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20172009)
倉本 到 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助手 (20333502)
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Keywords | モバイル / インタラクション / コミュニケーション / ヒューマンインタフェース / 携帯情報機器 / 仮想3次元空間 |
Research Abstract |
携帯情報機器利用者(モバイルユーザ)間のコミュニケーション開始および終了を直感的かつ効率的に行うための手法を提案し評価した. 提案手法では,実世界におけるモバイルユーザ相互の位置関係を反映したアバタが存在する仮想3次元空間を各携帯情報端末に提示し,実世界でユーザ自身が移動する代わりに,その仮想3次元空間内においてアバタを操作することで目的の相手(アバタ)と接近した状態を直感的に表現する.具体的には,つまむジェスチャにより自信のアバタを選択し,つまんだまま手を動かすことにより,自身のアバタが仮想3次元空間で移動する.さらに,目的の相手(アバタ)に近づいた状態で,そのアバタと仮想3次元空間内で「握手」をすることによりコミュニケーションを開始する.また,コミュニケーションを終了するときには「バイバイ」のジェスチャによって終了する.これらのコミュニケーション開始および終了手法は直感的であり,特に「握手」による開始手法は,通信相手の決定と接続作業の依頼を同時に行うことができるため,接続作業の手数が少ないという利点もある.なお,提案手法における「握手」および「バイバイ」とは,それぞれ,ユーザが端末越しの空間に手を差し伸ばして相手のアバタと握手あるいはバイバイのジェスチャをすることである. 提案手法を実装したシステムと,従来のBluetoothのインタフェースを模したシステムとの比較実験を行った結果,従来手法に比べ提案手法を用いた場合にコミュニケーション開始に要する時間が短かった.さらに,主観評価により,操作のわかりやすさが従来手法に比べ提案手法の方が優れていることを示した.
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Research Products
(1 results)