2007 Fiscal Year Annual Research Report
無線ICタグとIPv6ネットワークを基盤とするユビキタス作業環境の構築
Project/Area Number |
18500097
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
宇津宮 孝一 Oita University, 工学部, 教授 (70037878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 浩明 大分大学, 工学部, 准教授 (00274738)
吉田 和幸 大分大学, 総合情報処理センター, 准教授 (20174922)
賀川 経夫 大分大学, 工学部, 助教 (90253773)
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Keywords | 複合現実感 / RFIDタグ / センサネットワーク / ユビキタス環境 / IPv6 |
Research Abstract |
現実空間と仮想空間を結びつけるRFIDタグのセンサネットワークと次世代IPv6ネットワークを相互接続し,実空間と仮想空間の一元化された情報に基づいて,屋外環境をユビキタスに支援できる環境の構成法を実現するため,下記の研究開発を行った。 (1)アクティブRFIDタグを要素とする複数センサネットを利用した状況監視システムの構築 RFIDタグによる複数センサネットワークを利用して,現場の状況を監視するための状況監視システムを構築した。このシステムの運用を通じてIPv6ネットワークとセンサネットワークの連携やさまざまな種類のセンサから送られるデータの統合,統合されたデータを利用者へ提供する際の視覚化などについて考察した。 (2)高速ネットワークを介した力覚を共有可能な仮想空間の構築 「いつでも,どこでも」利用可能なユビキタス環境では,現地で得られた実データをサーバに送り,他の利用者と共有できる環境を構成する必要がある。そこで,力覚フィードバックデバイスを利用して触力覚を共有できる仮想環境を構築した。力覚の共有は,他のデータと異なり,リアルな触感を得るためには,高速のデータ通信と高い信頼性が要求される。そこで,高速ネットワークを用いた仮想環境における遅延やジッタの影響について分析した。さらに,具体的に文字などの遠隔教示システムを構築し,詳細な評価を行った。 (3)ユビキタス環境での利用者とのインタラクションに関する考察 人とモノとの「密な」関係を築き,利用者が円滑に作業を進めるためには,センサデータの提示方法,すなわちインタフェースが問題となる。そこで,3次元コンピュータグラフィックスの創作を題材として,利用者とのインタラクションを活性化するインタフェースの設計に関して考察した。
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Research Products
(18 results)