2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500103
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三末 和男 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (50375424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 二郎 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (20251043)
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Keywords | 手描きツール / 創造支援 / 手描きストローク処理 / ジェスチャ |
Research Abstract |
本研究の目的は創造的活動の上流における作図を計算機によって支援することである。計算機による機能的な支援と感覚的な側面への配慮の両方を実現するために、下記特徴を備えた対話型システムを開発することを目指した。 (1)論理的構造を持つダイアグラムを操作対象とする。 (2)手描きによる入力インタフェースを備える。 (3)作図における手描きの特徴を維持する。 (4)知的にかつ能動的に描画を支援する。本年度は、前年度に引き続き手描き描画環境および創造活動支援環境のための基本技術の充実を推進するとともに、新しいデバイスを利用したインタラクションスタイルの開発、および手描き環境としてのアプリケーションプログラムの開発も行った。特に(2)に関連して、手描きのための入力装置としてはペン型の装置である「スタイラス」が一般的であるが、現在のアプリケーションの多くにおいてはあまり使い勝手が良くない。そこで、加速度センサーを備えたスタイラスを開発し、空中でのペンの動きもコンピュータとのインタラクションに利用できるようにした。また、(4)に関連して、創造的活動の重要な場面の一つとして教室における板書を想定し、板書作業における再利用を知的かつ能動的に支援する環境を構築した。板書の意味的な一部を自動的に保存し、必要と思われる場面で、さりげなく提示するというものである。
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