2006 Fiscal Year Annual Research Report
エージェントチーム制御における個人戦略の多様性に適応する機能表示インタフェース
Project/Area Number |
18500104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
古川 宏 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (90311597)
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Keywords | 人間・ロボット・インタラクション / 監視制御 / マルチ・エージェント / 状況把握支援 / エコロジカル・インタフェース / 認知的タスク / 機能モデリング / 認知的シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では,自律型エージェントチーム制御におけるオペレータの状況把握の困難性緩和に向け,その多様な制御方策(戦略)に適した抽象度・詳細度による情報提供を可能とする戦略適応型機能階層インタフェースのプロトタイプ開発と実効性の検証を目的とする. 1.個人戦略モデルの構築:マルチ・ロボット競技を対象として被験者実験と観測データの認知的タスク解析を実施することで,攻撃・守備用戦略とオペレータのメンタルモデル,情報の獲得方策を同定し,さらに個人の戦略的対応能力および戦術的対応能力,スキル能力などの個人要因との関係を明らかとした. 2.インタフェース評価用認知シミュレーションシステムの開発:オペレータの思考,行動,心理的負荷の定量的予測を用いたインタフェース評価のため,(1)で得た知見に基づき,認知的リソースを考慮した確率的認知タスクネットワークモデルを構築した. 3.個人戦略適応型機能状態表示インタフェースの開発 (1)認知タスク解析によるミッション機能構造の同定:ミッションを機能の面から解析・整理することで,タスクの目標,移動エージェントが担う機能等を明示化した機能階層モデルを構築した.上記実験データにおける解析結果より,ここで想定した機能モデルは,オペレータが実際に想定する機能に対し,十分性・妥当性を有していることを確認している. (2)各個人戦略に対する機能状態表示インタフェースの構築:獲得した機能構造モデルと個人戦略モデルを基盤とし,機能状態の直感的把握を可能とするインタフェースのプロトタイプ構築に着手した.戦略の多様性に対応した実用的な理論確立を図る方策として,予備評価実験を用いた設計の最適化が有効であることを確認している.
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Research Products
(3 results)