2008 Fiscal Year Annual Research Report
エージェントチーム制御における個人戦略の多様性に適応する機能表示インタフェース
Project/Area Number |
18500104
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
古川 宏 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (90311597)
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Keywords | 人間・ロボット・インタラクション / 監視制御 / マルチ・エージェント / 状況把握支援 / エコロジカル・インタフェース / 認知的タスク / 機能モデリング / 認知的シミュレーション |
Research Abstract |
自律型エージェントチーム制御におけるオペレータの状況把握の困難性緩和に向け,その多様な制御方策 (戦略) に適した抽象度・詳細度による情報提供を可能とする戦略適応型機能階層インタフェースのプロトタイプ開発と実効性の検証を目的とする. 本年度は要素的設計手法の検討を目指し, 重要な過程である "情報選択 (状態表示をすべき機能の選択)" を効果的に実施する手法の開発を目的とした. 具体的には, 目標が異なるタスクの実施に際し, 抽象レベルが異なる機能情報の有用性, 必要性, 利用方策の比較評価実験を実施した. 被験者によるマルチロボットシミュレーション操作を対象に, 目標と負荷が異なるタスク2種に対し, 異なる抽象度の機能を表示したディスプレイの2画面と, 機能情報が表示されていないオリジナル画面を用いた. 定量的かっ定性的評価より, タスクの負荷量, ユーザの戦略, ユーザの実施スキル, タスク実施に状態把握が必要な機能, そしてユーザの状態把握能力などを基礎データとすることで, 各状況において必要十分な情報を有する機能状態表示インタフェースの設計が可能になるとの知見が得られた. よって, 各種タスク・能力・状況別の画面群からユーザ自身が利用画面を状況適応的に選択可能とするインタフェース環境 (Adaptable interface) が実現し得ること, よって提案法がその基盤設計論としての基本的有効性を有していることを確認した.
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Research Products
(3 results)