2006 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットにおける発信情報の意図理解システムに関する研究
Project/Area Number |
18500106
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
津田 和彦 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (50302378)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 健一 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (40344858)
高橋 正和 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (20403446)
|
Keywords | インターネット / 意図理解 / 自然言語処理 / 予測モデル |
Research Abstract |
インターネットは掲示板やブログなどの発達により,単なる情報収集の場から情報発信の場へと変貌しつつある.このような状況の中,本研究は,インターネットにおける発信情報の意図理解システムについての研究を実施した. 本研究は,以下の示す3つのテーマを中心に実施し,各テーマ毎に成果を挙げた. 1)携帯電話におけるメール文の感情理解 携帯メールは,いまや情報発信の中心的なツールである.本研究では,短い文書が大半である携帯メール文を対象としているため,少ない情報から意図理解を行う必要があるのに対処するため,特定キーワードと前後の形態素間の2項関係により,メール文中の感情を理解することができた. 2)アナリストレポートの分析 株式取引における個人投資家においては,専門家が公開し,企業の業績情報などが記載されたアナリストレポートは重要な情報源である.しかし,そこに記載されている所感的な記述を理解することが,投資の可否を決める重要な要因である.本研究では,アナリストレポートに記載された意図を理解する仕組みを構築した.また結果の有効性を確認するため,実際の株式投資シミュレーションを実施し,高いリターン値を得ることを確認した. 3)書込み情報の収集アルゴリズム 個人の書き込み情報を効率的に収集するP2Pの配信アルゴリズムを提案した.本提案では,ネットワークをグラフに見立て,動的に変化するグラフ構造内の情報伝達経路をパーコレーションモデルにより最適化する仕組みを提案した.
|
Research Products
(12 results)