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2006 Fiscal Year Annual Research Report

軽度難聴者との対話支援用音声認識・提示システムの開発

Research Project

Project/Area Number 18500127
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

船田 哲男  金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (40019766)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野村 英之  金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (90334763)
Keywords軽度難聴者 / 対話支援システム / 音声認識 / 雑音環境下 / 信頼度
Research Abstract

本研究は、加齢に伴う難聴などに由来する軽度の聴覚障害者が、音声による対話を行う際に、文字情報を同時表示することにより、聞き返しを減らしてスムーズに対話を進めることを支援するシステムの作成を目的とする研究である。
目的からして、システムは小型軽量が望ましく、当初カスタムLSIとマイクロディスプレイの組み合わせで構成することを意図したが、モバイル型の汎用パソコンが小型化されてきているので、マイク内蔵されたモバイルパソコン上でシステムを構築することとした。
○実績概要は以下のようである。
1.既存の方式の下でモバイルパソコンを用いフィールド実験を行った結果、目的とする単語音声とは異なる音信号を単語音声として誤認識することが多く、このような目的外の音信号を認識対象から除外する方式を組み込むことが不可欠である。この課題に対処するため認識結果に対し、信頼性の低い認識結果を排除する方式を検討した。本年度の研究では、入力する音信号に対して、2種類の異なる方式で単語認識を行い、両者の認識結果が一致した場合は信頼性が高いと判断しそのような結果だけを表示するシステムを構成した。また、単語認識を目的としているシステムであるが未登録の単語は認識できない不便性をもつため、特定話者の音声に限定してはいるが、認識対象を任意の音節も認識できるシステムに拡大する実験も行った。これらの成果は日本音響学会春季研究発表会で報告を行った。
2.また、音声認識性能向上のため新しい「特徴量」を提案し、その性能評価を行った。これまではスペクトル成分の周波数軸方向だけの増減量を利用していたが、新たに時間軸方向の増減量も表現する特徴量を直接利用する方式を提案し、雑音環境下で既存の方法に比べ認識率が改善できることを確認した。
これら1,2の成果については、電子情報通信学会の音声研究会や日本音響学会の研究発表会で発表した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] スペクトル傾斜の3値化に基づく特徴量を用いた雑音下単語認識システム2007

    • Author(s)
      梅野 恵
    • Journal Title

      日本音響学会研究発表会講演論文集 2007春季(CD-ROM)

      Pages: 119, 120

  • [Journal Article] 信頼性を考慮した孤立発声単音節認識システム2007

    • Author(s)
      黒田 弥文
    • Journal Title

      日本音響学会研究発表会講演論文集 (CD-ROM)

      Pages: 13, 14

  • [Journal Article] 短時間パワースペクトルの時間・周波数傾斜の3値化に基づく音声特徴量を用いた音声認識2006

    • Author(s)
      梅野 恵
    • Journal Title

      電子情報通信学会音声研究会技術研究報告 SP2006-31

      Pages: 25-30

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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