2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500136
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
秋田 昌憲 Oita University, 工学部, 教授 (40192900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緑川 洋一 大分大学, 工学部, 准教授 (90315317)
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Keywords | 入眠予兆 / 疲労予測 / ケプストラム / リフタリング / 周波数変換 / 信号強調 / 選択平滑化 / 肉伝動マイクロホン |
Research Abstract |
人体の疲労予測と音響信号の間の関係を究明するため、前年度に人体内音響振動計測系を構成し、予備的測定実験を行ったが、本年度は、静止時の人体の胸部と腹部の音響信号の同時計測実験を行った。従来の知見で、脳波・脈波・心電図およびこれに類似するセンサ信号の低周波数部分の特徴と入眠予兆現象の関係が指摘されており、前年度までの研究結果から、これと関連すると考えられる着座時の圧電センサ信号の周波数特徴変化が入眠予兆と関連し、また胸部音響信号の周波数特徴変化が着座部の圧電センサ信号と関連するのではないかと見られたことから、今年度は胸部音響の他に疲労に関連する特徴がないか調査するために。呼吸と関連する腹部音響信号を測定対象に加え、さらに測定時の周波数帯域を広げ、疲労度を判定することを試みた。信号処理系の処理法を精査するため、人体からの音響信号と類似すると考えられる、雑音環境下の音声信号を用いて低周波数部分の特徴強調法の改良を行い、パタン認識には、使用法によっては効果があることを確認し、実際に疲労予測計測で求められたセンサ信号解析に応用した。センサは、、外部雑音影響を抑え血流等体内音に関係する信号を得ようとするため、肩部と腹部にセンサをテープで装着して計測を行っている。圧電センサ信号および被験者の視察から求めた疲労状態と、音響センサ信号のケプストラム分析パラメータの時間変化を比較対照すると、胸部音響測定実験では被験者中4名中3名で、疲労・入眠時に音響信号の周波数特徴の時間変動が顕著となる結果が得られ、音響的立場から疲労度を検出する手がかりが得られたが、3名による腹部・胸部同時測定実験では、胸部の音響特徴の方が着座部センサの新郷特徴変化との相関度が高いことがわかり、今後は胸部中心に音響特徴を探れば良いことが示唆された。
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Research Products
(7 results)