2006 Fiscal Year Annual Research Report
標本化・量子化で失った画像・映像情報の回復に関する研究
Project/Area Number |
18500140
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
田口 亮 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (40216825)
|
Keywords | 標本化 / 量子化 / ディジタル画像拡大 / ビット長伸長 / フレームレート向上 |
Research Abstract |
ディジタル映像・画像信号においてアナログ-ディジタル変換(AD変換)時に失った情報を回復する処理方法に関する研究を行ってきた。失われた情報の回復とは、 (1)画像(フレーム)サイズの拡大(標本化時に失った情報の回復) (2)ビット長の伸長(量子化時に失った情報の回復) (3)フレームレートの向上(標本化時に失った情報の回復) の3点である。 (1)については、ディジタル画像拡大時に生じる帯域成分を推定した画像・映像拡大法を明らかにすることであり、2つのアプローチによる方法を既に明らかにしている。本年は既に提案している手法(ラプラシアンピラミッド階層表現に基づく方法)のLSI化を目指す観点からFPGAへの実装を行った。但し、拡大率は2倍に固定であるため、今後、さらなる修正を要する。 (2)については、画像の擬似輪郭等の劣化を除去するためのビット長伸長処理方法を明らかにすることであり、既存の量子化レベル間に新たに2つのレベルを挿入する具体的な方法の提案を行った。本年は電子情報通信学会の研究会を中心に提案した方法の発表活動を行った。 (3)については、ブロック動き推定を利用した正確なフレーム推定に基づくフレームレートの向上手法の提案を行った。提案法の特徴は可変ブロックにあり、緩やかな動きの背景では大きなブロックで、小さな物体はその物体を包む大きさのブロックで動き推定を行う方法とした。本年は電子情報通信学会の研究会、さらには、国際会議おいて発表を行った。さらに、電子情報通信学会論文誌へ投稿し、採録決定となった。
|