2007 Fiscal Year Annual Research Report
標本化・量子化で失った画像・映像情報の回復に関する研究
Project/Area Number |
18500140
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
田口 亮 Musashi Institute of Technology, 工学部, 教授 (40216825)
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Keywords | 標本化 / 量子化 / ディジタル画像拡大 / ビット長伸長 / フレームレート向上 |
Research Abstract |
ディジタル映像・画像信号においてアナログ-ディジタル変換(AD変換)時に失った情報を回復する処理方法に関する研究を行ってきた。失われた情報の回復とは,(1)画像(フレーム)サイズの拡大(標本化時に失った情報の回復),(2)ビット長の伸長(量子化時に失った情報の回復),(3)フレームレートの向上(標本化時に失った情報の回復)の3点である。厳密な意味での回復は困難であるが,残された映像・画像データから主要な情報を推定することで擬似的に回復を図る方法について検討を行ってきた。 (1)については,既に明らかにした方法(ラプラシアンピラミッド階層表現に基づく方法)のLSI化を目指す観点からFPGAへの実装を行った。HDTV以上の規格において実時間処理を実現し,拡大率も2倍限定から任意倍率へと拡張した。さらに,新しい方法を開発し,一つは補間法に基づく方法で,電子情報通信学会英文論文誌への掲載を実現した。もう一つの方法は複数の低解像画像を合成して解像度を向上させる,いわゆる,超解像度法に属する方法であり,その成果を研究会で発表した。 (2)については,昨年度に既存の量子化レベル問に新たに2つのレベルを挿入する具体的な方法の提案を行った。この方法はビットで考えた場合は,中途半端となり,ビット長伸長という意味からは難点を持っていたため,本年度はビット長としの伸長処理を新たに明らかにした。研究会でその成果の発表を行った。なお,昨年度提案した方法は電気学会論文誌に掲載となった。 (3)については,昨年,明らかにした方法を電子情報通信学会和文論文誌へ投稿していたが,本年度掲載された。
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Research Products
(5 results)