2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500145
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
市村 直幸 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 脳神経情報研究部門, 研究グループ長 (50356466)
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Keywords | 画像認識 / 情報システム |
Research Abstract |
本年度は主として、局所不変特徴量を抽出する処理の高速化、および、局所不変特徴量のImage-Based Rendering(IBR)への応用に関して成果を得た。処理の高速化は、局所領域の抽出部分に関して検討を行った。局所領域の抽出処理には、局所領域の位置を設定すると共に、その固有スケール(characteristic scale)を計算することが要求される。固有スケールを求めるためには、正規化LoG(Laplacian of Gaussian)フィルタを用いて入力画像よりスケールスペースを生成し、その極値点を得る必要がある。このスケールスペース生成のために、数多くの畳み込み演算を必要とし、応用によっては計算量が問題となる。そこで、計資量の削減を目的とし、正規化LoG関数の近似に基づく局所領域の設定方法を提案した。提案方法では、正規化LoG関数の極値点に位置する函南のみから、近似LoGフィルタの応答を計算する。参照する画素の数が減少するため、計算量が削減される。極値点に位置する画素の値とフィルタ応答の関係は多項式によりモデル化し、その多項式の係数を大量の事例画像を用いて決定した。実画産を用いた実験により、提案する近似LoGフィルタは、従来の特徴点抽出フィルタより高いrepeatabilitをもつことを確認している。また、提案方法により得られた局月不変特徴量の、広告看板認識、道路標識認識、および、video stabilizationへの適応も示している。 上記の近似LoGフィルタから得られた局所不変特微量を、時系列画像からのカメラの3次元運動推定に対して適用をした。この処理には、フレーム間の対応付けが必要であるが、正規化相関等の従来の手法では、誤対応を減少させるのが困難であった。しかし、不変特微量を用いることにより、誤対応の数を大幅に減少させることができ、3次元運動推定の精度を向上させることができた。この結果を烈し、IBRによる時系列画像からの任意視貨映像生成を行った。
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Research Products
(3 results)