2008 Fiscal Year Annual Research Report
個人の情報ライフスタイルの解明と図書館利用に関する選好意識との対応関係
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18500187
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
歳森 敦 Hokkaido University of Education, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (80222149)
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Keywords | 情報図書館学 / 選好意識 / 家族同伴利用 / ライフスタイル / ライフステージ |
Research Abstract |
情報化社会では人々の行動が多様化したため,細分化された顧客層(セグメント)を明確に把握することが求められる.しかし,社会経済変数でセグメントを識別することが困難になった現在では,人々の行動様式(ライフスタイル)を軸に選好を捉える考え方が浮上している.図書館サービスの選好についても同様のことが言え,社会経済変数だけからは選好の差異をほとんど説明することができない.本研究は,大学生・一般市民を対象とする情報行動調査を通じて,多様なメディア利用の実際とその背後の心理の両方をカバーする「情報ライフスタイル」の類型を示すと共に,それを規定する因子を行動面と心理面の両面から明らかにすることを目的としている. 本年は,昨年度に実施した札幌市の一般市民を対象とする郵送質問紙調査の分析をすすめた.小学生以下の子どもがいる時期に母親を中心とする家族同伴の図書館利用が集中的に起こることを中心に,図書館の利用パターンが世帯のライフステージで大きく変化していることを明らかにし,世帯の成長による図書館利用の様態の変化を定量的に示すことができ.また,コンジョイント分析によって個人別の選好意識を推定し,その類型化を行うとともに,情報行動や情報に関するライフスタイル指標との関連を検討・分析し,情報に対してどのような態度を取るかということと選好意識のセグメントの関係について示した.併せて,ライフステージ別・利用様態別の選好意識の変化についても示した.
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