2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
川口 洋 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (80224749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井戸田 博史 帝塚山大学, 名誉教授 (80071455)
上原 邦彦 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (10232779)
日置 慎治 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (70238252)
杉藤 重信 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70206415)
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Keywords | 歴史人口学 / 近代移行期 / データベース / 親族関係 / 歴史情報システム / インターネット / 戸籍 / 若松縣 |
Research Abstract |
研究代表者は、わが国の近代移行期における人口転換を再検討するために、古文書史料をデータベースに蓄積して、その記録内容を分析する歴史情報システムの一つである「江戸時代における人口分析システム」を開発中である。本研究では、幕末維新期に作成された単年度の史料をもとに人口分析を行い、家系図を描画する「近代移行期における親族関係分析システム」をインターネット上に構築して、研究者間で史料と分析方法を共有する研究環境の整備を目指している。 近代移行期における人口再生産構造や親族関係などを復元することのできる歴史人口学における基的史料として、「宗門改帳」、「過去帳」、および明治初期に作成された「戸籍」がある。人口規模の大きな史料を整理すると、幕末維新期における人口再生産構造や親族関係の地域特性を抽出することができる。研究対象地域である岩代国会津郡・大沼郡を含む若松縣では、明治3(1870)年に「宗門改人別家別帳」から「戸籍」に改正され、「戸籍」の書式は明治3(1870)年から明治5(1872)年にかけて整備された。 本年度は、まず、若松縣における戸籍制度への移行過程を検討し、「戸籍」の史料的性格を分析するために、福島県歴史資料館に所蔵されている県庁文書などを調査したのち、幕末期の「宗門改人別家別帳」と維新期の「戸籍」を現地調査によって比較検討した。つぎに、若松縣の村々に保存されている「戸籍」をもとに、ORACLE9.20をDBMS、ORACLE Internet Application Server 9.02をWeb Serverとして「幕末維新期人口史料」データベースを試作した。
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Research Products
(2 results)