2006 Fiscal Year Annual Research Report
下オリーブ核を介する「大脳-小脳連関」における身体部位局在様式
Project/Area Number |
18500247
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
陸 暁峰 順天堂大学, 医学部, 講師 (20360703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北澤 茂 順天堂大学, 医学部, 教授 (00251231)
高田 昌彦 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (00236233)
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Keywords | 下オリーブ核 / 大脳-小脳ループ / サル / 狂犬病ウイルス / 一次運動野 / 小脳核 / 小脳皮質 |
Research Abstract |
小脳において上肢、下肢、あるいは口腔顔面の運動に関連する領域はどこにあるのか?このような身体部位局在に関する問題は、大脳皮質の前頭葉に分布する運動関連野では、すでによく研究されているのに対して、小脳や脳幹にある小脳前核群、例えば、下オリーブ核では明らかにされていない。本研究では、神経生理学的および神経解剖学的手法を用いて、大脳皮質の前頭葉に分布する運動関連野(一次運動野)に狂犬病ウイルスを局所注入し、ニューロンの逆行性かつ越シナプス性ラベルを利用して、下オリーブ核を介する「大脳-小脳ループ」における身体部位特異的な投射様式を選択的に可視化することを目的とした。18年度は、具体的に以下の研究計画を実施した。まず、サルに脳定位固定装置及びチャンバーを取り付ける手術を行い、エルジロイ電極を前頭葉皮質の中心溝前壁及び内側壁に挿入し、皮質内微小刺激に引き起こされる上肢、下肢、あるいは口腔顔面運動をして一次運動野を同定した。次に、同定された領域に狂犬病ウイルスを注入し、その結果、注入後3-4日の生存期間では、二次および三次ニューロンのラベルが小脳核および小脳皮質にみとめられ、注入後4-5日の生存期間では、三次あるいは四次ニューロンのラベルが下オリーブ核にみとめられた。さらに、下肢、上肢および口腔顔面の運動に関連する領域が吻側から尾側への身体部位局在様式は小脳核および小脳皮質にみとめられた(EJN, in press)。以上の結果に基づき、19年度は、下肢、上肢および口腔顔面の運動に関連する領域(一次運動野)に狂犬病ウイルスを注入し、オリーブ核における三次あるいは四次ニューロンのラベルを観察するデータを補足するために、注入後の生存期間は4-5日間にする。下オリーブ核におけるニューロンラベルの分布を解析し、下オリーブ核における身体部位局在様式を明らかにするともに、本プロジェクトの研究成果を最終的にまとめる論文を準備する。
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Research Products
(4 results)