2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
吉田 成孝 Asahikawa Medical College, 医学部, 教授 (20230740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濤川 一彦 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (50312468)
村上 公一 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90400085)
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Keywords | セリンプロテアーゼ / KLK6 / カリクレイン / 多発性硬化症 / EAE / KLK8 / ニューロプシン / プロテアーゼM |
Research Abstract |
1.プロテアーゼM遺伝子ノックアウトマウスの表現型の解析を行った。(1)行動観察による運動能力等の検討では、野生がと比べて有意な変化は見られていない。(2)組織学的検討では脳および脊髄を一般染色にて光学顕微鏡および電子顕微鏡による観察を行った。現在の解析では野生型と比べて有意な変化は観察されていないが、脊髄の灰白質でのミエリンの存在様式に差異があるようなので、現在定量法を検討中である。(3)生化学的解析ではノックアウト動物と野生型マウスの視神経と脊髄を取り出し、ホモジナイズ後電気泳動後ウエスタンブロット法により解析を行った。抗プロテアーゼM抗体により、ノックアウトが完成している事が確認できた。また、抗ミエリン塩基性タンパク抗体により、ノックアウトマウスでのミエリン量が少ない事もわかった。同様にオリゴデンドロサイト前駆細胞のマーカーであるNG2プロテオグリカンに関してもノックアウト動物で発現量が少なかった。 2.プロテアーゼMノックアウトマウスにおいて、脱髄疾患モデルであるexperimental allergic encephalomyelitis(EAE)を作成した。行動学的な差異を検討したところ、ノックアウトマウスでの障害の程度が野生型に比べて有意に大きかった。この事はプロテアーゼMがオリゴデンドロサイト保護的にはたらいている事を示唆する結果であると考えられる。 3.ニューロプシンノックアウトマウスでプロテアーゼMの発現を測定したところ皮膚における発現量の低下は観察されたが脳においては有意な差は認められていない。
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