2007 Fiscal Year Annual Research Report
運動神経サブグループに特異的に起こる細胞死の機序の解明
Project/Area Number |
18500266
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
八木沼 洋行 Fukushima Medical University, 医学部, 教授 (90230193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 俊作 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20261795)
増田 知之 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70372828)
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Keywords | 発生 / プログラム細胞死 / 運動神経細胞 / アポトーシス / 鳥類 / 哺乳類 / 頸髄 / レーザーダイセクション法 |
Research Abstract |
ニワトリ胚の頸随の細胞死において、どのような細胞死関連タンパク質が死ぬべき細胞内に存在しているか検索したが、ニワトリ胚では有効な抗体やDNA情報が限られており、十分な検索が行えなかった。そのため、並行して、マウス胚におけるサブグループ運動神経細胞死の有無を検討した。その結果、マウスでもLim3陰性の細胞群に細胞死が起こることが明らかとなった。この成果を元に、免疫組織化学、及びIn situハイブリダイゼーション法を用いて解析を進めているが、まだ確定的な結論には達していない。また、鳥類と哺乳類で同じような細胞死が認められたことから、爬虫類における細胞死の有無についても予備的な検索を行った。その結果、頚を持つ爬虫類(カメ)においても同じような時期に細胞死が起こっていることが確認された。この結果は、この細胞死が頚を持つ脊椎動物に共通の現象であることを示唆している。 死ぬべき細胞群に特異的に発現している、あるいは発現していない遺伝子の探索は、レーザーマイクロダイセクション法によって、ニワトリ胚あるいはマウス胚の頚髄において、目的とする部位の切り出しと、その後の解析を目指した。マウス胚において目的部位の切り出し、cDNAの抽出、マウスDNAアレイへの適用から、発現に差のある候補分子までの一連の手技について習得し、現在ニワトリ胚の目的部位において試行している。また、レーザーダイセクション法よりさらに解像度が高く、細胞一個レベルでの比較が可能となる、単離細胞からのcDNA作成法の導入を目指し、この方法の先駆者である北海道大学薬学部山本融博士との共同研究を開始した。
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Research Products
(3 results)