2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500270
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
一戸 紀孝 独立行政法人理化学研究所, 脳皮質機能構造研究チーム, 副チームリーダー (00250598)
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Keywords | 大脳皮質 / 生後発達 / 遺伝子発現 / ラット |
Research Abstract |
本年度は、予定の通り生後3日(P3)、P12、P28の子ラットを断頭し、脳を取り出し、液体窒素で冷やしたイソペンタンで冷凍した。クリオスタットで10μmの切片を作り、ライカのフォイル付スライドグラスに貼り、トルイジンブルー溶液で染色した。スライドグラスをLaser microdissection systemに載せ、2つの大脳皮質領域(辺縁新皮質の代表として、帯状回後部皮質、一次感覚野の代表としてバレル皮質)の5層、およびコントロールとして2層を、レーザーマイクロダイセクション法を用いて、キアゲン社RNAeasy Mini KitのRLTbufferを入れたカップに回収した。RNAeasy kitのプロトコールに従い、RNAを抽出した。一部の溶液でアジレント2100バイオアナライザーを用いてRNAの質を確認した。良好な結果がえられたことを確認後、RNA溶液を2回amplifyした。アジレント社のbiotin direct label kitを用いて、kitのプロトコールに従いRNAをbiotin標識した。Biotin-LabeledしたcRNAサンプルをアフィメトリックス社rat GeneChipにHybridizationした後、Fluidics Station400で洗浄、染色後GeneArray Scannerで蛍光を読み取った。これをGenechip解析ソフト、Genespringで解析し、各年齢、各領域、各層で特異的に発現している遺伝子が多数見つかった。その後、確認としていくつかの遺伝子をin situ hybridizationを行い、かなりの一致が見られた。解析を続行するとともに、これらの遺伝子を強制発現させたり、RNAi法を用いて、マニピュレーションを行い、遺伝子の機能解析をスタートさせている。
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Research Products
(4 results)