2006 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄小脳変性症の原因となる易凝集性変異γPKCの特性解析と治療薬探索への応用
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18500296
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
酒井 規雄 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70263407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 貴弘 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50335650)
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Keywords | 神経変性疾患 / リン酸化酵素 / タンパク質分解 |
Research Abstract |
1)SCA14由来変異γPKC-GFPの特性をさらに明らかにし、神経変性に至る分子機序を明らかにする。 1.変異γPKCが凝集体を形成する分子メカニズムをPKCのターゲティングを指標に明らかにする。 従来研究を行っていた上皮細胞系のCHO細胞のみならず、神経細胞由来の培養細胞株、初期培養プルキンエ細胞においても、SCA14由来変異γPKCは凝集体を形成することが明らかになった。また、凝集体を形成していない細胞において、変異γPKCの流動性が減少していることが明らかになった。 2.変異PKCの凝集体形成がどのように神経細胞死を引き起こすのか、その分子機序を明らかにする。 変異γPKCは細胞質内にドット上の凝集を作り、やがて核周辺に集積し塊状となることが明らかとなった。また、凝集体を有する細胞は、プロテアソームの活性が減少し、ERストレスが誘発されることが明らかになった。 2)SCA14由来変異γPKC-GFPを誘導発現できる細胞株作製し、薬物スクリーニング系を構築する。さらに構築したスクリーニング系で実際に凝集体形成を減弱する薬物探索を行う。 Gene Switchシステムを用いて、変異γPKC-GFPを誘導発現できる細胞株作製した。さらにアデノウイルスベクターを用いて神経由来培養細胞株に変異γPKC-GFPを発現させ、凝集体の形成や細胞死を評価できる実験系を確立した。2糖類のトレハロースが、変異γPKC-GFPの凝集体形成と細胞死を抑制することを明らかにした。
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Research Products
(7 results)