2006 Fiscal Year Annual Research Report
ラット第8番染色体上のD8G0T128近傍にある腎炎発症感受性遺伝子の同定
Project/Area Number |
18500331
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
森田 博之 昭和大学, 医学部, 講師 (00311994)
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Keywords | 腎炎 / 巣状糸球体硬化症 / タンパク尿 / 遺伝子変異 / 疾患発症感受性遺伝子 / 細胞外基質 / コンドロイチン硫酸 |
Research Abstract |
BUF/Mnaラット第8番染色体の81.5-86.7Mb頽域には、我々が"Pur1"と命名した(cf Pur1はラット第13番染色体上にある)FSGS発症感受性遺伝子とは全く異なる新たなるFSGS発症感受性遺伝子が存在する可能性が高い。この可能性は、[(BUF/Mna x WKY/NCrj)F1 x BUF/Mna]退交配ラットを用いたQTL解析によりさらに支持された。そこで今回我々は、ラット第8番染色体のこの領域に存在する遺伝子30個について、BUF/MnaラットとWKY/NCrjラットのcoding sequenceの塩基配列を比較した。解析は全て終了してはいないものの、Interphotoreceptor matrix proteoglycan 1において、上記2系統近交系ラット間でアミノ酸配列に差異を及ぼす塩基配列の差が認められた。Coding sequence全体の塩基配列を比較した結果、Interphotoreceptor matrix proteoglycan 1には2系統ラット間でアミノ酸配列の差異を及ぼす変異の他に、アミノ酸配列には差異を及ぼさない変異が複数個認められた。これら複数個の変異はBUF/Mna系統樹立の際に自然導入されたものではなく、他系統のラットがこのような遺伝子を持っており、BUF/Mna系統樹立時、もしくはそれ以前に掛け合わせによってBUF/Mnaが保持していたものと考えられた。
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