2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500333
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
川本 英一 Tokyo Medical University, 医学部, 准教授 (20074718)
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Keywords | Pasteurella pneumotropica / 肺パスツレラ / 細菌 / 毒素 / RTX toxin / 感染 / 病原性 / 実験動物 |
Research Abstract |
本年度はPasteurella pneumotropicaからの病原性に関与すると思われる毒素の同定を行った。とくに、Pasteurellaceaeに広く分布するRTX(Repeat in structural toxin)toxinに着目し、P.pneumotropica ATCC35149のgenomic DNAからクローンライブラリーを作製し、得られたクローンをE.coli 0157:H7.Actinobacillus pleuropneumoniae,Neisseria meningitidisなどのRTXをコードする遺伝子領域をプローブとしてハイブリダイゼーションによりスクリーニングを実施し、さらにスクリーニングされたクローンをDNAシークエンスベースで同定していった。その結果、RTXをコードする遺伝領域と類似した遺伝子配列があることがわかった。さらに、これにより得られた部分的な遺伝情報を基にinverse PCR、genome-walk法によってRTX toxinタンパク質と細胞外分泌に関連する全遺伝子配列を決定した。その結果、3種類のRTX toxinをコードする遺伝領域が同定された。そのうち、2種のRTX toxinをコードする領域(rtxlおよびrtxII)は、分泌されるRTX toxin と Type I分泌機構をコードする領域から構成されているが、3番目のrtxIIIは分泌RTX toxinのみから構成されていた。 これらのRTX toxinのDNAの保有状況をサザン解析によって行ったところ、野生株30株のほとんどの株がこれらの3種のRTX toxin遺伝子のいずれかを保有していることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)