2008 Fiscal Year Annual Research Report
2次元及び3次元X線画像撮影によるラット心での冠血管再生治療法評価装置の開発
Project/Area Number |
18500359
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Research Institution | Japan Synchrotron Radiation Research Institute |
Principal Investigator |
梅谷 啓二 Japan Synchrotron Radiation Research Institute, 利用研究促進部門・バイオ実験支援チーム, チームリーダー・主幹研究員 (50344396)
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Keywords | 移植・再生医療 / 再生医学 / 循環器・高血圧 / 微小血管造影 / マイクロCT / 放射光 |
Research Abstract |
微小血管造影に関するビームラインBL28B2での、本研究の目的の1)X線強度が10倍以上となりX線パルス幅0.1〜0.2msを達成、2)センチメータサイズの視野の達成について、平成19年度は全反射ミラーを新たに設置して研究を進める予定であった。しかし、予算的に全反射ミラーの設置が難しくなり、代わりに大型の非対称反射型結晶を使う方式に変更し、大型結晶を装着可能な分光器を製作した。平成20年度では、シリコン結晶を加工して分光器へ装着し、反射強度や一様性などについて性能評価を実施した。 動物実験では、平成19年度から引き続いて平成20年度の前半は2次元動態画像撮影の微小血管造影で、血管内皮前駆細胞治療などによるラット病態モデルでの心機能・血行改善の評価を、摘出心でのランゲンドルフ灌流下で実施した。平成20年度の後半は、改良型の装置による微小血管描出能を評価するため、新たな分光器での実験を行った。 マイクロCTに関しては、ビームラインBL20B2での本研究の目的の3)ズーミング再構成と、4)投影像撮影時間の短縮について、平成19年度にズーミング再構成プログラムの開発と、分光結晶の改良による約5倍のX線強度増大での撮影時間の短縮を実施した。平成20年度ではこれらのプログラムや装置を使って、摘出灌流心の冠血管ヘバリウム造影剤を注入した標本を多数作製し、ラット心全体の3次元CT像を解像度6μmで撮影する作業を多くの標本について実施した。 最終的には、これらの2次元微小血管造影と高解像度・広視野3次元マイクロCTで得られた評価結果を統合して、虚血心筋の新生血管を総合的に観察・評価・定量する方法の検討を実行した。
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Research Products
(4 results)