2006 Fiscal Year Annual Research Report
細胞膜透過ペプチドベクターを用いたsiRNA溶出ステントの開発
Project/Area Number |
18500364
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大橋 俊孝 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (50194262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣畑 聡 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90332791)
松井 秀樹 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30157234)
新留 琢朗 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20264210)
森 浩二 山口大学, 工学部, 講師 (40346573)
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Keywords | ステント / siRNA / 細胞膜透過ペプチド |
Research Abstract |
1.ペプチドベクター/siRNAに適したコーティング法の開発 ステントからの核酸徐放のためのコーティング技術の開発:ペプチドベクター/siRNAは正電荷あるいは負電荷の水溶性の物質である。コーティング法の候補として、アルブミンゲル法、光反応性ゼラチン、ポリリン酸等があったが、Tiの酸化膜に硫酸化グリコサミノグリカン(GAG)を結合させるコーティングを選択した。選択の根拠として、PTDペプチドの細胞内導入実験において、ヘパリンなどの硫酸化GAGが強い阻害効果をもったことによる。さらに、硫酸化GAGに塩基性PTDペプチドが結合することを水晶発信子(QCM)法により定量した。 2.DDS用ステント最適設計 森の持っているステントの形状最適化設計ソフトによるDDS用ステント最適設計技術を利用し、ステントの物理的特性(柔軟性・半径方向剛性など)を維持しつつ、高い薬剤搭載量をもつステントの設計を行った。同時に、上記コーティング法の選択あるいは生体適合性の点からTiステントの試作を行った。 3.動物用バルーンカテーテルの改良とステント留置術の開発 ラット腹部大動脈・頚動脈用のステント/バルーンカテーテルの改良、技術開発を行った。現在、総腸骨動脈への挿入、腹部大動脈への留置は確立できたが、動脈傷害モデルに使用するには、もう一段サイズダウンが必要と考える。
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