2007 Fiscal Year Annual Research Report
ソノポレーション現象を応用した新たな肝癌治療の開発
Project/Area Number |
18500372
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
鈴木 康秋 Asahikawa Medical College, 医学部, 助教 (60360989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大竹 孝明 旭川医科大学, 医学部, 助教 (10359490)
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Keywords | ソノポレーション / 肝癌 / 超音波造影剤 |
Research Abstract |
難治性進行肝癌に対しては抗癌剤による化学療法が行われているが、非腫瘍部への肝毒性の問題があり、標準的な治療法は未だ確立されておらず、新しい治療法の開発が急務である。近年、超音波の診断技術の進歩に伴い、侵襲性の少ない超音波の治療応用の試みがなされており、超音波照射によって細胞表面近くで気泡崩壊が起こると、細胞膜に一過性で可逆性の小孔が生じるsonoporation(超音波穿孔)という現象が報告され、さらに現在臨床で使用されている超音波造影剤のマイクロバブルの崩壊によってsonoporationの増強効果が認められることより、マイクロバブルによる新たなdrug delivery systemが期待されている。そこで、超音波照射によるマイクロバブルのsonoporationを用いた、肝癌に対する抗癌剤の新たなdrug delivery systemの開発を目的として研究を始めた。平成19年度は、培養癌細胞株皮下移植マウスを用い、至適超音波設定条件と超音波造影剤濃度を検討した。今後は肝癌自然発症モデルであるLEC(Long Evans Cinnamon)ラットの担癌ラットを用いて、抗癌剤とマイクロバブルの混合液を静脈投与後、超音波照射し、腫瘍内の抗癌剤濃度及び抗腫瘍効果を検討する予定である。
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