2006 Fiscal Year Annual Research Report
次世代PETのための新しい被験者動き計測・補正法の開発
Project/Area Number |
18500385
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
長谷川 智之 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (10276181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村石 浩 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (00365181)
村山 秀雄 放射線医学総合研究所, 分子イメージングセンター, 室長 (50166310)
山谷 泰賀 放射線医学総合研究所, 分子イメージングセンター, 研究員 (40392245)
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Keywords | PET / 核医学 / 動き / 補正 |
Research Abstract |
本研究は、平成18〜20年度の3ヵ年計画により、頭部専用プロトタイプ次世代PET装置jPET-D4に適合する新しい被験者の動き計測・補正手法を構築し、動きを強制的に拘束しない頭部核医学検査を実現することを目的とする。初年度の平成18年度には以下の成果を得た。(1)立体マーカーの設計や工作方法を見直し、角度測定精度を向上させた。また、試作マーカーを用いた検討の結果、立体マーカーの軽量化を進め、頭部への取り付け方法について実用に耐え得る案を見出した。(2)動き計測装置においてカメラから得られた動画像の処理方法を改善することにより、動画取得スピードと同程度のスピードでデータ処理できる見通しがたった。(3)汎用の光学的3次元位置計測システムを導入することにより、立体マーカー計測システムの校正や精度評価を効率的に進められるようになった。(4)これまでのシステムの弱点であった体軸方向座標の計測精度を向上させるため、立体マーカー動き計測システム全体について新しいアイデアを考案し検討を始めた。(5)本計測システムを次世代PET装置上に仮設し、ファントム実験において動き計測と動き補正が可能なことを実証した。(6)実験結果の推定や評価のために、核医学装置のモンテカルロシミュレーションプログラムの開発を進めた。(7)頭部核医学検査中に実際にどの程度、頭部の動きがあるのか、健常者ボランティア数人について評価を行った。その結果、被験者が静止しているつもりであっても、画質に悪影響を与える程度の動きが容易に生じてしまうことを確認した。(8)次世代PET装置に適応した動き補正アルゴリズムについて基礎的検討を進めた。
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Research Products
(6 results)