2006 Fiscal Year Annual Research Report
超音波エネルギーによる皮膚への遺伝子導入システムの確立
Project/Area Number |
18500391
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
入江 豊 福岡大学, 医学部, 助手 (80352235)
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Keywords | 超音波照射 / 癌細胞皮膚 |
Research Abstract |
GFP遺伝子とマイクロバブル(オプジゾン、濃度20%)を投与直前に混ぜ合わせる。ヘアレスマウスの皮膚を一部切開し、皮膚の裏側からマイクロガラス管を用いて(50マイクロ直径)、角質層の直下の真皮層に遺伝子とマイクロバブルを注入した。注入部位部位の表面から超音波を照射(音響条件:1MHz,2W/平方センチ、Duty比50%、照射時間120秒)。3日後、レーザー顕微鏡にてGFPの発現範囲、分布、蛍光発色度、細胞の形態学的変化を観察した。蛍光顕微鏡でコントロール3次元的にコンピュータ画像解析を行った。また、その他の超音波の周波数、強度、パルス頻度を同時にプロットし、最適条件の発見を探索した。最初に行った条件ではコントロール群と遺伝子導入率に優位な差が認められた。約3倍程度の促進が認められたが、各超音波条件による促進率の増減は、どのバブル(エコーコントラスト剤としてはアルブネクス(Albunex)、レボビスト(Levovist)、オプチゾン(Optison)、Definity米国ImaRx社)、超音波周波数でも認められなかった。今後はさらに超音波条件を増やして、特に超音波強度を増加させて、in vitro実験とin vivo実験の遺伝子導入率の相関関係を解析し、マイクロバブルと超音波の組み合わせによる、音響最適条件を探すことに専念する。
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Research Products
(1 results)