2008 Fiscal Year Annual Research Report
超音波エネルギーによる皮膚への遺伝子導入システムの確立
Project/Area Number |
18500391
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
入江 豊 Fukuoka University, 医学部, 助教 (80352235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 克郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40271605)
小川 皓一 福岡大学, 医学部, 准教授 (60078780)
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Keywords | 超音波照射 / 癌細胞皮膚 |
Research Abstract |
[目的]安全で有効な癌の遺伝子治療法の一つとして超音波照射による細胞への遺伝子導入法が注目されている.以前、我々は超音波造影剤存在下での低浸襲性超音波の遺伝子導入効果について報告した。本研究では、新しく開発されたバブルリポソームを用い、低浸襲性超音波の遺伝子導入増強効果について比較検討した.[方法]GFP encoded plasmid DNA (pQBI25)を20μgと異なった量のマイクロバブルを2×10^6 U937細胞と混合して、異なった超音波(1MHz、Intensity、Duty Cycle、seconds)を照射し生細胞率を調べた。また、同じ生細胞率(約40-70%)になるようバブルリポソームの濃度を調節し、超音波(1MHz、Intensity 1.0W/cm2、Duty Cycle 10%、20 seconds)を照射した後、生細胞1×10^5を回収・再培養し、48時間後GFP陽性細胞率を比較した。結果]U937細胞に1MHz、Intensity 1.0W/cm2、Duty Cycle 20%の超音波を10秒照射した場合、超音波を照射してない対照群と比べて生細胞率が約30%に減少した場合にGFP陽性細胞がもっとも確認された(0.7-0.9%)。しかし、バブルリポソームを併用する場合、生細胞率が濃度依存的に減少することが認められ、バブルリポソーム使用群ではGFP陽性細胞の絶対数は予想されたほど高くなかった。[結論]低浸襲性超音波は新しく開発されたバブルリポソームの併用により遺伝子を導入することができることが判明した。低浸襲性超音波とマイクロバブルの併用は安全な癌遺伝子療法として大いに期待できることが示唆された。
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Research Products
(4 results)