2007 Fiscal Year Annual Research Report
超音波とマイクロバブル動注療法を併用した癌性腹膜炎への効果
Project/Area Number |
18500392
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
内田 俊毅 Fukuoka University, 医学部, 助教 (00330910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 克郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40271605)
小川 晧一 福岡大学, 医学部, 准教授 (60078780)
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Keywords | 超音波 / マイクロバブル / 癌治療 |
Research Abstract |
本研究の目的は,胃癌,大腸癌,肝臓癌の細胞株を用いて移植マウスを作成し,マイクロバブルを持続動注する事によって音響化学療法の作用増強効果を確認し,同時に超音波画像のモニタリングによって効率的な照射方法を確立する事にある。平成18年度は上記の癌細胞株に対して,モニタリング機能のない超音波プローブ(φ6mm,255kHz,0.4w/cm^2)を用いて,より殺細胞効果のある設定条件をin vitroの実験で検証し,さらに平成19年度は,画像モニタリング機能を兼ね備えた超音波プローブ(40x10mm,10MHz,0.1〜0.5w/cm^2)を使用して実験を行った。しかし,超音波モニタリングのプローブでは,周波数、超音波強度に制約があり,設定できる範囲内では十分な殺細胞の効果を得られなかったため,治療照射用プローブとモニタリング用のプローブを独立化し,干渉しないように併用する方法へ現在改良して実験している。これらプローブ併用の超音波照射装置を用いてinvivoでの実験を行い,各癌細胞株に光感受性物質とマイクロバブルを併用した最も効果的な組み合わせと照射条件を現在,検証中である。またアポトーシス変化やネクローシス変化,細胞組織、電顕、遺伝子レベル(アネキシンV,TONEL法)も引き続き解析中である。その他,マウスの実験において,マウスの尾部動脈からのマイクロバブル持続動注療法が困難を極めたため,本来の実験の精度を維持する観点から,マイクロバブル動注については,大腿動脈からのアプローチへ改良して実験技術を改良中である。
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