2007 Fiscal Year Annual Research Report
立位での足底特定部位への電気刺激による体性感覚誘発電位に及ぼす注意の影響
Project/Area Number |
18500397
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
浅井 仁 Kanazawa University, 医学系研究科, 教授 (50167871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 勝夫 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (60190089)
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Keywords | 立位 / 足底 / 体性感覚誘発電位 / 注意 |
Research Abstract |
今年度の研究は,立位における足底への電気刺激時に立位姿勢の前傾度を変えた場合,および選択的注意課題によって誘発電位の振幅が増大するという仮説を証明するために実施された。 被験者は20から47歳の健常成人7名で,実験についての説明を受け,同意して参加した。電気刺激装置を用いて右側中足骨骨頭部に1Hzで持続時間0.2msの矩形波による2種類の電気刺激(非標的刺激(確率60%,感覚閾値の1.8倍)と標的刺激(確率40%,非標的刺激の強度との違いが知覚できる最小の強度))が加えられた。立位条件は,1)安静立位位置,2)40%FL,3)50%FL,4)60%FL,および5)70%FLで,それぞれの条件で,刺激のみ課題,および注意課題の2つを課した。注意課題は,標的刺激に対して右手のIII,IV,及びV指を速やかに屈曲する。合計10の条件をランダムな順番で遂行した。各条件とも1セット60回の刺激を90秒間の休憩を挟んで5から7回繰り返し,合計150から200回の加算波形を得た。分析は非標的刺激時の波形について,刺激後200msまで行った。 誘発電位の振幅は,いずれの立位位置ともに刺激のみ課題より注意課題の方が大きかった。40%FLから60%FLにかけて電位の振幅が大きくなった。70%FLの振幅は個人差が認められた。注意,および前傾により誘発電位が大きくなることが示された。但し,70%FLについては,骨格形状等の個人差が影響している可能性が考えられる。
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