2008 Fiscal Year Annual Research Report
立位での足底特定部位への電気刺激による体性感覚誘発電位に及ぼす注意の影響
Project/Area Number |
18500397
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
淺井 仁 Kanazawa University, 保健学系, 教授 (50167871)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 勝夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60190089)
|
Keywords | 体性感覚誘発電位 / 立位位置 / 注意 |
Research Abstract |
昨年度の研究で、前後方向における立位位置を50%FL、60%FL、および70%FLとし、右側第一中足骨骨頭部に電気刺激をし、体性感覚誘発電位を導出した。その結果、50%FL位置で、刺激部位に注意を向けた条件において注意を向けない条件と比べて、N80成分の振幅のみが有意に大きかった。しかし、70%FL位置では、注意の有無による振幅への有意な影響は認められなかった。そこで、今年度は、70%FLの位置での足底圧情報に対する選択的注意能力を高めることを目的に、70%FLの位置で立位保持トレーニングを足底圧に注目させながら、1日あたり1分間を5回、5日間実施した。そして、このトレーニング前後での右側第一中足骨骨頭部への電気刺激に対する体性感覚誘発電位における注意の影響について検討した。対象は、20歳から25歳の大学生19名で、彼らをトレーニング群10名と対照群9名に分けた。トレーニング群は5日間のトレーニングの前後に体性感覚誘発電位を測定し、対照群は1回目の測定の後、6日後に再度測定を行った。測定時の立位位置は、50%FL、および70%FLとした。電気刺激は、オドボール刺激とし、感覚閾値の1.2倍の強度と、この強度との違いが知覚できる強度の2種類の強度をランダムな順番で与えた。被験者には弱い刺激(標的刺激;刺激確率40%)に対して指の屈曲をすることで反応させ、強い刺激(非標的刺激;刺激確率60%)には反応させなかった。体性感覚誘発電位は、非標的刺激時の誘発された波形のうち、指の屈曲(誤反応)をしなかったときの波形を加算平均することにより求め、トレーニング群と対照群とで比較する。この結果については、現在分析中である。
|