2006 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸リハビリテーションにおける温熱療法の作用機序に関する分子生物学的検討
Project/Area Number |
18500404
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
光延 文裕 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10239288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保崎 泰弘 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90273987)
芦田 耕三 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70291474)
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Keywords | 呼吸リハビリテーション / 温熱療法 / 乾式サウナ浴 |
Research Abstract |
本研究期間(平成18年度〜平成20年度)の研究目的は、呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)における温熱療法の作用機序を明らかにするとともにその臨床的有用性を実証することである。平成18年度の研究では、環境温度および湿度が種々の生体機能に及ぼす影響を検討するとともに、温熱療法の臨床的有効性との関連を明らかにすることを主たる目的としている。研究実施計画に従い、【研究1】気道炎症に対する環境温度および湿度の影響についての検討、ならびに【研究2】熱ショック蛋白発現に及ぼす環境温度および湿度の影響についての検討を実施した。 単回の予備的検討を実施し、呼吸器リハビリテーションを必要とする呼吸不全患者に対しては、室温、乾式サウナ浴(45℃と60℃、低湿度)、熱気浴(45℃、多湿)の各条件の中で、乾式サウナ浴(60℃、低湿度)の有効性が最も高いことが示唆された。そこで、サウナ治療(60℃の乾式サウナ浴室に1日1回15分間滞在後、30分間毛布による保温を、週5回、4週間、計20回)実施し、その有効性について検討を加えた。治療前および治療後の動脈血ガス分析、肺機能検査、心機能検査(心エコー)、運動耐容能検査(6分間歩行)、炎症性サイトカインおよび高分解能CT検査における呼気low attenuation areaについて比較検討を行ったところ、肺機能、心機能、運動耐容能などにおいて改善傾向が認められている。炎症性サイトカインについては症例によりばらつきがあり、現時点では一定の傾向が得られていないが、今後症例を追加し他の指標とともに検討していく予定である。さらに、抗酸化能、脂肪酸組成および熱ショック蛋白発現については検体保存を行っており、平成19年度以降に測定予定である。
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