2007 Fiscal Year Annual Research Report
積雪・寒冷地域における高齢者のすべり転倒防止・ダメージ軽減システムの開発
Project/Area Number |
18500431
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 聡一郎 Kitami Institute of Technology, 工学部, 准教授 (30250541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 等 北見工業大学, 工学部, 准教授 (60344553)
山本 憲志 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (70299329)
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Keywords | 高齢者 / すべり転倒 / 転倒回避 / 転倒ダメージ軽減 / エアバッグ / 胸部加速度 / 外踝加速度 |
Research Abstract |
当該年度においては、前年度に明らかにできなかった側方転倒の転倒回避メカニズムを明らかにするとともに、実際のエアバッグシステムを作動させるための制御部を試作し、その性能評価実験を実施した。 (1)エアバッグ制御部の試作 後方ならびに逆側方転倒の回避メカニズムに加え、当該年度に明らかとなった側方転倒の回避メカニズムを考慮すると、当初予定していた胸部加速度のセンシングに加え、両外踝の加速度もセンシングする必要があることを明らかにした。そのため、転倒検知・パターン識別アルゴリズムを改良するとともに、制御回路の変更を実施した。その結果、胸部ならびに両外踝に設置した加速度センサからの情報で、早期に転倒を検知すると同時に、転倒パターンを識別し、正確なエアバッグ作動が実現できる制御回路を試作することができた。 (2)性能評価実験 擬似高齢者体験キットを装着した被験者による転倒実験を実施し、転倒防止・ダメージ軽減システムの性能を評価した。その結果、転倒検知・パターン識別が正しく行われることを示し、またエアバッグ作動時間を十分確保することができた。その一方で、転倒パターンをご認識する場合がわずかながら認められたため、実用化に向けては、転倒パターン識別アルゴリズムを改良する必要があることを示唆した。
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Research Products
(2 results)