| Research Abstract |
1.研究方法
介護保険施設において,介護士のコミュニケーションスキルを向上させることを目的に,昨年度までに開発し,実施データを収集してきた「介護士のコミュニケーション・スキルアップ支援プログラム」に関する客観的評価を得るため,国内外での学会発表,論文投稿を行った.また,国内ではほとんど実施されていない,高齢者介護施設における介護士に対するコミュニケーション支援について論文からは得られない具体的な情報を収集することを目的に,カナダの施設で実践的研究をされている言語聴覚士の方々を訪問し,実践現場である施設も視察した.
2.成果
本研究の内容を国内外の学会で発表,また論文投稿することにより,言語聴覚士,介護職者など関連する専門職者からの評価,助言を得ることができた.また,実践的研究をされている施設を視察することで,今後の課題が明確になった.
3.意義・重要性
本支援プログラムの実施方法は独創的かつ,介護士のコミュニケーションスキルを向上させるために効果的であるという客観的評価を得ることができた.また,支援プログラムを実施した結果,介護士のコミュニケーションスキルが向上し,その事は,コミュニケーション障害をもつ高齢者の生活の質を向上させるためにも,重要で意義のある研究であるという評価が得られた.一方,今後さらに実践的データを収集し,支援効果の信頼性を高めること,支援の方法や効果測定の方法などが検討課題として明らかとなった.
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