2007 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害者の単独歩行を支援する道案内装置に関する研究
Project/Area Number |
18500440
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
曲谷 一成 Tokai University, 工学部, 教授 (00181610)
|
Keywords | 視覚障害者 / 道案内 / 単独歩行 / 誘導ライン / 電子白杖 / GPS / RFIDタグ |
Research Abstract |
屋外を単独歩行する支援装置として「GPSを利用した道案内装置」、また屋内の支援装置として「色分けされた誘導ラインを識別する電子白杖」について研究を行った。 GPSを利用した屋外における誘導装置に関しては昨年度までの研究において開発された装置を小型軽量化することを目的とし、GPSおよび携帯電話による道案内システムの開発を行った。これはGPSと携帯電話をRS232Cインタフェースで結び、JAVAアプリケーションとして道案内システムを構築するものである。現在までに、GPSデータを取り込み携帯電話にて位置確認ができる所まで開発が完了している。 屋内における白杖を用いた道案内装置は、目的地まで床に貼られた色テープ(誘導ライン)の色をカラーセンサが検出し、白杖を振動させることにより、利用者を目的地まで道案内するものである。本システムではRGBデータとして取得された床の色をYxy表色系に変換し、xy色度座標上の位置として識別する方式を開発した。これにより周囲環墳の明るさに影響されない誘導ラインの色認識が可能となった。また本システムでは音声案内を要所において行うが、案内を行うための位置情報は、誘導ラインの下に埋め込まれたRFIDタグにより得ている。一般に視覚障害者は白杖を大きく振りながら周囲状況を確かめ歩行するため、市販されているRFIDタグ用のリーダライタではタグと白杖との距離が大きく離れると通信ができなくなる問題点があった。この問題を解決するため、今年度はリーダライタと杖先端に取り付けたアンテナの問に挿入するパワーブースターおよびプリアンプを開発した。これにより通信距離が大幅に伸び、安定に音声案内が可能となった。
|
Research Products
(6 results)