2006 Fiscal Year Annual Research Report
新しい下肢筋力測定系を用いた高齢者の転倒リスク評価指標に関する研究
Project/Area Number |
18500441
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
川澄 正史 東京電機大学, 工学部, 教授 (40177689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 裕徳 東京電機大学, 工学部, 教授 (00120113)
山下 和彦 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (00370198)
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Keywords | 医療福祉 / リハビリテーション |
Research Abstract |
高齢者の転倒リスクの低減を目的とし,下肢筋力と姿勢保持能力の低下など対象者個別に効果的かつ効率的に考えられた運動指導プログラムの実現への期待が高まっている.しかし,運動指導効果の指標や転倒リスク評価のためのパラメータを導出するための現行の手法は定量性および簡便性において極めて不十分な状況にある.そこで本研究では,転倒リスク評価及び運動指導効果のための実用的で定量的な新しい指標を当該分野に提供することを目的とする.本研究では,足前部の機能に注目する.上記の目的のため,今年度は次のことを実施した. 1.計測システムの開発,下肢筋力計測・解析系の検討 足指・足裏を考慮した簡便な歩行能力計測システムの構築をおこなった.足指間圧力に関連する複数の生体情報を連続的に処理できるよう現有の計測系を改良した. 2.データの収集と解析 高齢者施設における基礎データの収集と転倒リスク評価指標候補の抽出をおこなった.上記1.の計測システムを利用し,動的な動作の中で大きく関与する筋に着目し,生理学的な基礎データを得た.下肢筋力と姿勢保持能力に着目し,転倒リスク評価指標の候補を抽出した.具体的には,足爪に異常がある高齢者を対象に足爪のケアを一年間実施し,歩行能力,姿勢制御能,下肢筋力などの変化を調べた.対象者は特別養護老人ホームに住む高齢者10名とした.ビデオ撮影による動画像解析,足指間圧力,重心動揺プレートを用いた姿勢制御能評価,ゴニオメータ等を用いた前足部可動域評価,足部写真撮影による形態学的評価を行った.足爪の異常が改善されると,下肢機能も改善されることが示唆された.
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Research Products
(6 results)