2007 Fiscal Year Annual Research Report
投能力の開発を目指した「認知⇔体感⇔実践⇔評価」学習指導法の構築
Project/Area Number |
18500460
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
吉澤 正尹 University of Fukui, 教育地域科学部, 教授 (30020126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西島 吉典 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60156073)
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Keywords | 投能力の開発 / 筋や腱 / 体感と実践 / 学習指導法 |
Research Abstract |
投動作中に筋や関節で得られる運動感覚に重点を置いた指導法を考案し、その効果について小学校3年生男女を対象に検討した.対象を2群に分け,延10日間の学習指導における前半5日間には,A群では筋や関節の感覚に重点を置いた投球指導の後,最適投射角度に設定した的にボールを投げさせることを意図した下位教材による投球学習を,一方B群には上記と同様の投球学習のみを行なわせた.後半5日間にはこれら2群間の指導内容を入れ替え,全10日間の指導内容が両群で同じようになるようにした.筋や関節の感覚に重点を置いた投球指導法としては,投球中の肩関節外旋による胸部および肩帯部における筋・腱への「引っ張り」感覚をゴムバンドを用いて体感できるようにした.これらの学習指導前・後の投距離,画像分析による投動作,質問紙調査による主観的な運動感覚,の変化を明らかにし,筋や関節の感覚に重点を置いた投球指導法の有効性について検討した結果、下記の点が明らかとなった. 1 本研究で考案した「動作中の筋や関節の感覚を体感する学習」は学習初期に組み込んだA群で投距離向上に顕著な効果がみられた. 2 A群男子では筋や関節の感覚に重点を置いた指導によって多くの児童で投球時の感覚を得ることができており,投距離および初速度の有意な向上は最大テイクバック時の腰角度および肩・腰角速度の増加によるものと考えられる. 3 A群女子の投球時の感覚を得られた群では、筋や関節の感覚に重点を置いた指導によって上肢,躯幹動作の著しい改善がみられ,A群男子と同様に肩,腰の角度および角速度の増加,投距離および初速度に有意な向上がみられた.
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