2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500469
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
蓑内 豊 Hokusei Gakuen University, 文学部, 教授 (50239331)
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Keywords | 身体的自己概念 / 自尊感情 / 変化 / 野外活動 |
Research Abstract |
小学生を対象とした通学合宿を2007年6月24日(日)〜30日(土)の6泊7日の日程にて行った。この間,合宿初日,合宿最終日の計2回に身体的自己概念、自尊感情などに関する調査を実施した。対象は小学3年生〜6年生までの24名であった。主な結果として、平均得点の変化をみると,いずれの項目(自尊感情,身体的自己概念的下位尺度)においても、合宿前と比べて合宿後の得点が向上していた。ただ,統計的に有意な変化ではなかった。しかし、個別に見ると,大きく向上している者がいれば、低下している者もあり一様に変化しているわけではないことが伺えた。 初めて長期キャンプの指導スタッフとして活動を行った大学生2名(女性)を対象として、自尊感情、および、身体的自己概念を測定し、キャンプ前・中・後でどのようにこれらが変化をするのかについてとらえることを試みた。その結果、キャンプでの指導経験は次のような過程を経て自尊感情や自己概念の変容に影響することが考えられた。「ストレス状況への直面」→「ストレス状況への働きかけ」→「ストレス状況の克服」→「変化・成長の自覚」→「自尊感情・自己概念の変容」。つまり、キャンプ中の経験を自尊感情や自己概念の変容につなげるには、キャンプ終了後に自分自身の変化や成長を気づくような過程が含まれることが重要であると考えられた。
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