2007 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカにおける二つのオリンピック大会ボイコット論争:1936年と1940年大会
Project/Area Number |
18500479
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
中村 哲夫 Mie University, 教育学部, 教授 (80164317)
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Keywords | ナチ・オリンピック / アメリカ / オリンピック史 |
Research Abstract |
本年度の主な課題は、先行研究を検討し成果と課題についてまとめること、また昨年度収集した各種史料の読解と新たな史料の調査・収集であった。その実績は、以下の4つに分類できる。(1)前年度に引き続き、アメリカにおける第11回ベルリン大会(1936年)に関する主要な先行研究を検討し、現在までの研究成果と課題について考察、先行研究のレビューとしてまとめた。(2)昨年度にデータベース化された1933年から1940年までの主要な新聞(The New York Times,The Washington Post,The Los Angeles Times等)に掲載された2,000余の本研究に関連した記事や論考を読み進めた。(3)ロサンゼルスにあるLA84財団所蔵のAvery Brundage Collectionを調査し、関連史料の収集を図り、それらの史料の読解と分析を始めた。また、昨年度収集したオリンピック研究センター所蔵の史料と突き合わせの作業を進めた。(4)ベルリン大会参加論とボイコット論を示す代表的なものとして、参加論としてはアメリカ・オリンピック委員会編集の"Fair Play for American Athletes"を、またボイコット論としてはスポーツにおけるフェアプレイ委員会編集の"Preserve the Olympic ldeal"の2つのパンフレットを取り上げ、両論の内容と主張の根拠について検討し、論文としてまとめた。
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Research Products
(3 results)