2007 Fiscal Year Annual Research Report
高強度・間欠的な短時間トレーニングがローイング・パフォーマンス向上に及ぼす効果
Project/Area Number |
18500491
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
樋口 満 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (20192289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薄井 澄誉子 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (20409709)
鈴木 克彦 早稲田大学, 人間科学学術院, 專任講師 (80344597)
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Keywords | 高強度・間欠的トレーニング / ローイング / パフォーマンス |
Research Abstract |
本年度の研究では、乗艇して高強度・間欠的ローイング・トレーニングを行った時の効果を検討した。そのため(1)ボートコースでシングルスカルを用いたローイング運動中の生理学的応答を検討し、水上での高強度・間欠的ローイング・トレーニングが実施可能かを判定し、(2)実隙に乗艇トレーニングを行い、パフォーマンステストとそれに関連する身体的・生理学的諸指標を比較することによりトレーニング効果を判定した。 大学漕艇部の男子8名に、水上でシングルスカルに乗艇し高強度・間欠的ローイング運動を行ってもらった。HR、V02のデータを得ることによってトレーニングの妥当性を検討した。一過性の運動中のV02はV02max値の93%という高い値を示した。数名のシングルスカルに慣れていない被験者が十分に追い込めなかった可能性も考えられるが、概して十分にV02が高い値を示しているためトレーニングとして妥当であると考えられた。 次に、大学漕艇部の男子14名をトレーニング群(T群;n=8)とコントロール群(C群;n=6)に分け、週2回5週間、シングルスカルに乗艇し高強度・間欠的ローイング・トレーニングを行ってもらった。トレーニングの前後に被験者のローイング・パフォーマンスの変化を観測した。その結果、V02max、 HRmax、1000mのローイング・エルゴメーターによるTime-Trialについては変化がなかったものの、2000mローイング・エルゴメーターによるTime-Trialで有意にタイムが短縮した。 本年度の研究から、高強度・間欠的ローイング・トレーニングによるTime-Trialのタイムが短縮した理由としては、有酸素性エネルギー供給機構の向上よりも、無酸素性エネルギー供給機構の向上によると考えられた。
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