2007 Fiscal Year Annual Research Report
問題解決型学習法を主体とした思春期健康支援プログラムの開発
Project/Area Number |
18500520
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村井 文江 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40229943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 ゆり子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90336660)
安梅 勅江 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20201907)
坂田 由美子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30347372)
樋之津 淳子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (90230656)
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Keywords | 健康教育 / ヘルスプロモーション / 性教育 / 思春期 / 地域連携 |
Research Abstract |
思春期健康支援プログラムの開発にあたり、現状のプログラムの評価を実施した。小学校10校(小学校3年生17クラスと保護者、小学校6年生6クラス)、中学校4校、高等学校2校(10クラス)で性に関する教育を実施した。小学校3年生では、「いのちの大切さ」をテーマとして担任とともに授業展開するとともに、授業後、保護者の方に性教育の意味、思春期における性教育や子どもとの接し方について話をし質問を受けた。小学校6年生では性における自己決定ということで喫煙を取り上げ、自分で決めることや誘われたときの断り方などについてグループワークを取り入れながら授業を行った。中学校では、恋愛とHIVをテーマに妊娠や性感染症に関する講演を従来から講演をしている講師の先生依頼し行った。高等学校では、妊娠と性感染症予防をテーマにクラスごとの授業を実施した。授業の評価については、今までは特段していない現状があった。小学校では感想文(保護者も含めて)、中学校では知識の確認および感想であった。学校側へも次年度以降は、研究的視点も入れて授業評価を実施していきたいことを伝え、可能な限り協力するという回答であった。感想文等については分析途中であるが、小学校3年生の保護者からは、人間関係という視点からの性教育についての新たな認識、子どもたちと接し方について再考することなど、前向きな意見が寄せられた。平成19年度評価を研究フィールドの市の健康増進課の担当者と実施し、次年度は授業評価に力をいれていくことと、市としても教育委員会との協力をより強くして事業展開していくこととなった。思春期の健康教育の評価については、第26回日本思春期学会学術集会にて発表をした。
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