2007 Fiscal Year Annual Research Report
小学生高学年における骨量増加因子の解析及び指導プログラムの開発
Project/Area Number |
18500522
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
坂田 悍教 Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 教授 (80178558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 雄二 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10196280)
藤縄 理 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00315722)
加藤 優 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50320669)
新保 真理 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (20300139)
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Keywords | 骨密度 / 学校保健 / 運動 / 栄養 / 体格 |
Research Abstract |
【目的】小学生高学年「4年生〜6年生」の継続的な骨量を測定し、運動・食生活習慣との関連を調査し、骨量増加因子の分析、骨粗鬆症予防のための小学生高学年用の骨量増加指導プログラムの開発、その有効性について検討することを目的とした2年目の研究である。 【方法】平成18年度(小学校4年生)に質問紙調査として(1)健康属性、(2)食事・栄養状態、食品摂取頻度、(3)運動関連、及び骨量および体格について基礎調査済みである男児93名、女児87名、計180名について5年生となった1年後に調査した。昨年度と同様の質問紙、体格、食習慣を調査するとともに運動量として加速度センサ方式による運動量測定装置(歩数計)を2週間連続して装着させ、1日の平均歩数、平均活動時間、歩行・速歩の各運動時間を算出し、骨量との関連を調査した。 【結果】 (1)身長の1年間の増加は、男子5.8±2.0cm、女子7.0±1.6cm、体重男子3.4±2.1kg、女子4.1±2.3kg、骨梁面積率の増加男子0.5±2.4%、女子0.8±4.3%で、小学4年生から5年生では体格、骨量ともに女子の成長が大きい。しかし、骨量の増加は小さいものであった。 (2)男子では、体重が増加した児童では、体脂肪率も増加し、5年次、骨量が大きい児童はこの1年間での骨量増加率も高い傾向にあった。また、弱いながらもこの1年間の骨量の増加と歩行運動時間との間に相関がみられた(p<0.001)。 (3)女子では、男子以上に身長の伸びと体重の増加および骨量の増加がそれぞれ連動して発育する傾向にあった。しかし、運動量との相関は、今年度のデータ解析では認められなかった。
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Research Products
(2 results)