2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者による小学校教育支援活動が子どもの心身の健康に及ぼす影響
Project/Area Number |
18500524
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
内田 勇人 University of Hyogo, 環境人間学部, 准教授 (50213442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 佳典 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 主任研究員 (50332367)
新開 省二 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究部長 (60171063)
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Keywords | 小学生 / 高齢者 / 小学校 / 教育支援 / ボランティア / 心身 / 健康 |
Research Abstract |
【目的と意義】小学校教育支援活動(教育支援活動)が中高齢者と児童の心身の健康に及ぼす影響について明らかにする。ここでは、児童に及ぼした影響について、1年間の追跡調査の結果から報告する。【対象と方法】介入群として、兵庫県姫路市内のA小学校1年生から3年生と新1年生の138名、コントロール群としてB小学校1年生から3年生と新1年生の242名、計380名を選んだ。中高齢者は介入群の校区に在住する60歳以上者であり、公募に応じた6名を選んだ。途中2名が病気により不参加となり、最終的に教育支援活動を継続できたのは4名であった。教育支援活動が児童へ及ぼす影響は、日本語版HealthyKidsSurvey(HKS)を選び、記名自記式アンケート調査法により明らかにした。調査は2007年2月と2008年1月に実施された。2008年1月は、森本による不定愁訴の14症状を調査項目に加えた。【結果と考察】1年生(現2年生、7.5ヶ月間の介入)において、「学校やクラスのルールを守る」の平均得点が介入群で有意に高くなり、コントロール群で有意に低くなっていた。新1年生(6ヶ月間の介入)においては2008年の比較のみであるが、介入群の方がコントロール群より「健康度自己評価」「心配してくれる大人がいる」「褒めてくれる大人がいる」「父母は応援してくれる」「自分の事で困った事が起きても自分で解決できる」「自身を持てることがたくさんある」「将来に向けて目標と計画を持っている」の8項目の平均得点が有意に高かった。不定愁訴出現率は、介入群の方がコントロール群より「お腹が痛くなる」「息苦しくなる」「朝しんどい」「頭が痛くなる」「目が疲れる」「肩が凝る」の6症状の出現率が有意に低かった。【結論】1年生(現2年生)においては、介入群の規範意識が有意に高まっていた。新1年生においては、介入群の方がコントロール群より児童の健康状態は良好であることが示唆された。【重要性】高齢者による教育支援活動は、児童の「規範意識」を高め、「不定愁訴の出現」を抑制することが示唆された。
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[Journal Article] 児童の高齢者イメージに影響をおよぼす要因"REPRINTS"高齢者ボランティアとの交流頻度の多寡による推移分析から2007
Author(s)
藤原 佳典, 渡辺 直紀, 西 真理子, 李 相侖, 大場 宏美, 吉田 裕人, 佐久間 尚子, 深谷 太郎, 小宇佐 陽子, 井上 かず子, 天野 秀紀, 石井 賢二, 内田 勇人, 角野 文彦, 新開 省二
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Journal Title
日本公衆衛生雑誌 54-9
Pages: 615-624
Peer Reviewed
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