2006 Fiscal Year Annual Research Report
転倒予防のための筋電図によるバイオフィードバックトレーニング法の確立
Project/Area Number |
18500542
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
西島 吉典 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60156073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 正尹 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (30020126)
宮下 充正 放送大学, 教養学部, 教授 (80023571)
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Keywords | 転倒予防 / 筋電図法 / フィードバックトレーニング / 歩行動作 / 下肢筋群 |
Research Abstract |
本研究は、中高齢者の歩行筋電図波形を評価するためのデータベースを作成することと、対象者の歩行筋電図波形をモニターし、一般的データの範囲を逸脱する筋がある場合はフィードバックトレーニング法により意識的な改善を促すシステムを構築することを目的とする。 この目的を達するため、中高齢者の平地歩行における動作特性を青年のそれとの比較において明らかにした。また、日常生活においては、平地歩行のみならず階段の上り下りや歩行路面の形状、すべり具合などさまざまな条件下で歩行を行っているが、これらの環境的条件の違いが下肢筋群にどのような影響を及ぼしているかについても検討してきた。あるいは、自体重を免荷して歩行させた場合の下肢筋群の影響や、歩行動作のピッチの違を変えることの影響についても検討した。 18年度においては、車道と歩行路が併設されている屋外歩行路において、車の乗り入れを容易にするため歩行路が片斜面となっている状況下における歩行の影響を検討し、山足側は足低屈筋や膝伸展筋群では負担増になっているが、谷足側においては、負担増となる筋群と負担減となる筋群が混在することを明らかとした。 研究方法論に関わっては、筋電図情報をフィードバックするシステムの検討を行いリアルタイムで自らの歩行動作における筋電図データを画面表示するプログラムを作成した。現在、意図的に歩行動作時の筋電図波形を変化修正することができるかについて検討を行っている。
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