2007 Fiscal Year Annual Research Report
不登校・引きこもりに対する馬介在療法効果の科学的検証
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18500560
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
倉恒 弘彦 Kansai University of Welfare Sciences, 健康福祉学部, 教授 (50195533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西牧 真理 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 講師 (10368417)
志水 彰 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (90028457)
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Keywords | 馬介在療法 / 科学的検証 / 睡眠、覚醒リズムの評価 / 自律神経系機能 / 心拍変動解析 / アクティグラフ / 心理学的評価 / 中途覚醒 |
Research Abstract |
馬介在療法を不登校児に実施し、(1)自覚症状、(2)心理学的評価、(3)自律神経系評価、(4)睡眠、覚醒リズムの評価などによって効果を科学的に検討した。また、馬介在療法の効果を明確にするため、精神作業疲労負荷健常者における乗馬の疲労回復効果を検証するとともに、馬介在療法の効果が馬と触れ合うことによるものであるのか、単に乗馬に伴う有酸素運動による効果であるのかについても比較検討した。 不登校児を対象に1回/週x5週間で実施した8名の馬介在療法の結果では、全員が馬介在療法への参加は楽しかったと述べており、自覚症状調べでは、「気分の落ち込み、イライラ感、不安感、緊張」に明らかな改善がみられた。また、アクティグラフの結果からは、不登校児においては中途覚醒の回数が明らかに増加していたが、馬介在療法を体験することにより中途覚醒の数が減少し睡眠の質が改善している傾向がみられた。心理評価では、以前に比較して表情が明るくなる、家庭での会話が増える、日常生活における行動量が増加するなどメンタルヘルスの向上が認められた。また、自律神経系評価では乗馬後は交感神経系の緊張が緩和していることが確認された。一方、5日間連続の馬介在療法を計画した3名の不登校児においても、参加は楽しかったと述べており初日の結果では乗馬後自律神経系の緊張が緩和される傾向がみられたが、5日間連続して参加が可能であったのは1名のみであった。5日間参加した生徒では、睡眠に関して中途覚醒数が明らかに減少し睡眠効率の改善がみとめられた。 疲労付加健常者の検討では、コントロール群(ドラム缶騎乗)に比較して乗馬では疲労度、落ち込み、イライラ感、活力、不安感、緊張、意欲、体調において有意に改善がみられ、有酸素運動(散歩)だけでも疲労度、活力、緊張、意欲の改善効果がみられたが、乗馬は有酸素運動以上の改善効果がみられることが判明した。
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Research Products
(3 results)