2007 Fiscal Year Annual Research Report
ライフスタイルの多様化に対応した地域再生のための住生活力育成プログラム
Project/Area Number |
18500578
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
久保 加津代 Oita University, 教育福祉科学部, 教授 (50214987)
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Keywords | 住生活 / ライフスタイル / 地域再生 / 住生活力 / 居住ニース / シングル女性 / 戸建て住宅地 |
Research Abstract |
I この研究全体の目的は,地域再生のための住み手の住生活力育成の意義を明らかにし,その具体的なプログラムを提案することである。具体的には,ライフスタイルの多様化への対応を軸に調査・研究を深め,地域再生のための住生活力育成プログラムを完成することである。 II 前年度に,整理した1.全国の市町村の住教育実践,2.ライフスタイルの多様化の実態,をふまえて,当該(平成19)年度には,おもに,つぎの研究活動に取り組んだ。 (1)シングル女性の居住実態と居住ニーズ調査 大都市のなかでも賃貸住宅居住のシングル女性が多い福岡市をフィールドとして,シングル女性の居住実態と居住ニーズを年齢階層別に分析した。福岡市都心居住・博多部振興室,NPO博多まちづくりと協動で研究を進めた。(1)シングル女性は,生活者としてかなり定着している。年代があがるほどその傾向が強くなる。(2)住情報認知度や居住ニーズも高い。(3)高齢単身居住者も住宅支援へのニーズが高い。(4)近隣コミュニティ形成の課題が大きいが「老若男女が利用できるような情報プラザ」の具体的提案もある。シングル層も地域づくりの主体として位置づけ,シングル向け賃貸住宅を地域の住宅需給構造のなかに位置づけるなど,地域居住政策の大切さが指摘できる。 (2)戸建て住宅地の住環境と地域コミュニティ調査 (1)住宅地形成史のなかでの郊外戸建て住宅地の位置づけをあきらかにし,(2)団地再生の可能性について実験的に検証した。 (3)高齢期の多様な住まい方に関する住教育教材開発 研究最終年度に向け,ワークショップによる検証を経て,ガイドブック等の作成にとりくんでいきたい。
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Research Products
(7 results)