2007 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの足サイズ計測の必要性 -学校保健統計調査で靴によって超こる足のトラブルを防ぐ-
Project/Area Number |
18500582
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
片瀬 眞由美 Kinjo Gakuin University, 生活環境学部, 教授 (30269691)
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Keywords | 子ども靴 / 足サイズ / サイズ計測 / 学校保健統計調査 |
Research Abstract |
今年度計画していた日本とドイツでの計測や検討であるが、予期せぬ事態により軌道修正を余儀なくされた。すなわち、平成18年度からその兆しを見せていたドイツでの通貨ユーロの著しい高騰により、費用の不足によるドイツでの研究の頓挫が懸念される状況に陥った。旅費・滞在費・現地での諸費用等を十分検討した結果、計画を実施することは不可能と判断し、平成19年度は、国内での研究に絞って行うことに軌道修正した。なお、今回断念したドイツでの計測や調査等の検討は、平成21年度以降に申請する次の研究計画に組み込み、必ず実施したいと考えている。 日本で実施されている身体測定(学校保健統計調査)では、身長・座高・体重の3項目のみが実施されている。これは、全国一斉にすべての子どもを測る機会であり、日本国中の子ども達に正しいサイズを知らせる絶好の機会である。本研究では、この機会に足サイズ計測を実施することが最も確実な早道であると考え、その具体的な方策を探った。つまり、現行の身体測定では組み込まれていない足サイズ計測を加える場合の問題点として、足の測定に要する時間とコストの問題がある。また、単に足サイズを知らせるだけでは実用的ではないため、実際の靴選びの際に役立つ情報までを含めて提供することが望ましいと考える。そこで、そのための方法についても検討した。 具体的には、東京大学教育学部附属中等教育学校にご協力いただき、保健体育の時間等を利用して中1〜高3の生徒、約700名に対する足の測定を実施することが出来た。その際、本人に適した靴サイズの告知・正しい靴の選び方・正しい履き方の授業の3つを併せて実施した。また本人が現在履いているサイズの正誤寸法の検討も行った。この試みにより、今後全国で測定を実施する上で予想される問題点を洗い出すことができ、有用な情報を得ることが出来た。
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Research Products
(2 results)