2008 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの足サイズ計測の必要性-学校保健統計調査で靴によって起こるトラブルを防ぐ-
Project/Area Number |
18500582
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
片瀬 眞由美 Kinjo Gakuin University, 生活環境学部, 教授 (30269691)
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Keywords | 子ども靴 / 足サイズ / サイズ計測 / 学校保健統計調査 / 足の成長 / 足のトラブル / 靴教育 |
Research Abstract |
【身体測定の検証】身体測定(学校保健統計調査)では、身長・座高・体重の3項目のみが実施されている。全国一斉に、すべての子どもを測る機会である身体測定は、日本国中の子ども達に正しい足サイズを知らせる絶好の機会である。本研究では、この測定に足サイズ計測を組み入れることが最も確実な早道であると考える。その実践の前段として、東京大学教育学部附属中等教育学校の身体測定に足サイズ測定の項目(足長、足囲)を組み入れた。その結果、約700名の全校生徒に手計測での足サイズ計測が可能であることを立証するとともに、実施上の課題を得ることができた。この結果は、21〜23年度に継続実施される「靴教育」の研究に継承する予定である。さらに小児科医の協力を得て、名古屋市立小学校での健康診断時に学校医による足の視診を導入した。このことは、足の測定データの採取と並んで、足にトラブルを抱えた児童のスクリーニングならびに、早期発見・早期治療への有効な手だてとして、子どもの足の健康を守るものと考える。この結果は、日本外来小児科学会で公表し、学校医に足の健康の重要性を呼びかけ、ひろく啓発する予定である。 【身体測定で使用するための簡易な足計測器の検討】身体測定の場で簡単に測ることができる計測方法の開発・提案を目指して、足長、足幅、足囲のJIS計測方法を元にし、児童の立位姿勢や重心の偏りを合わせて採取できる簡易な計測器開発の検討を行った。検討は継続中であり、前述の「靴教育」の研究に継承する予定である。
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Research Products
(4 results)