2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500583
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
大浦 律子 Osaka University of Human Sciences, 人間科学部, 教授 (10149552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福永 勲 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (10270753)
中村 順子 大阪人間科学大学, 人間科学部, 准教授 (40291877)
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Keywords | 洗浄排水 / 環境負荷 / 水質試験 / 過酸化水素 / 河川水 / 触媒効果 |
Research Abstract |
洗浄は人間が健康を維持し快適な生活を送るために必要不可欠であるが、洗浄排水は生活雑排水として環境に排出される。我々は生活雑排水の汚染を軽減する方策について、特に衣服の洗浄排水の汚染を軽減するための洗浄システムの改良を行っている。本研究では代表者らがこれまで研究してきた漂白剤が、洗浄補助剤として環境面、洗浄性ともに有効に機能するようなシステムを見出すことを目的とした。 環境負荷が少なく、色素汚れの除去および殺菌作用が期待できる漂白剤を、アルカリ電解水の中で機能させることにより、油脂汚れの除去にも効果を得ることができるならば、洗剤の減量化に大きく貢献できると考える。本年度は漂白剤、洗剤とアルカリ電解水との相乗作用、さらに陰イオン界面活性剤、および非イオン界面活性剤との相互作用について実際の汚染布を用いた実験を行った。また界面活性剤の濃度を低下させた系でのアルカリ電解水と漂白剤の作用について効果を調べ、それらの効果を確認した。 また、本研究の目的である河川水の水質保全と水辺環境の創生については、分担者(福永)が摂津市内や郡上八幡や北海道でおこなった各種の調査結果を示し、考察が行われた。洗浄排水の水質試験については、分担者(福永)とともにそれぞれ単独要素が複合された排水で測定し、環境への影響が少ないことを確認した。一方でマンガンポルフィリン誘導体共存下では、温和な条件で過酸化水素による色素の漂白を促進させることがわかった。 これらの研究を通して、洗浄排水の河川水への負荷低減に向けた一つの提案を行うことができると考える。
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Research Products
(4 results)