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2006 Fiscal Year Annual Research Report

藍植物を用いた紫色染色

Research Project

Project/Area Number 18500584
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionMukogawa Women's University

Principal Investigator

牛田 智  武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (40176657)

Keywords染色 / 天然染料 / 藍 / インジゴ / インジルビン
Research Abstract

藍の色素であるインジゴは、藍植物中に含まれるインジカンという無色の配糖体から糖分子がはずれることで生じたインドキシルの空気酸化によって生じるが、その際、副生成物として、インジゴの異性体であるインジルビンという赤色色素が生成することがある。この副生成物であるインジルビンを比較的多量に生成させて、インジゴとインジルビンの混合された色である青紫から赤紫の色相を、最も身近で大量栽培が可能な染料植物である含藍植物から、効率よく得ることを目的とし検討を行った。
既に、インドキシルからインジルビンを生成させるために有効な、pHや温度に関する条件は明らかにしている。インジゴ・インジルビンの生成には、空気中の酸素による酸化が関与しているため、酸素の入り方や溶存酸素濃度も関係していると考えられるが、それらの影響に関して一定の結論が得られるところまでは到達していない。これは、インジゴ・インジルビンが生成する過程が、インドキシルの生成とインドキシルの酸化の2段階であり、これらが連続的に起こっているため、解明が難しくなっている。そこでアルゴン雰囲気下で、安定な状態のインドキシルを、酢酸インドキシルから調製してその後の酸化の条件を変えて検討した。即ち、この所定濃度のインドキシル溶液に、適当な緩衝液(アルゴン置換済)を加えることで、所定pH、温度にし、この溶液を大気下に解放して酸化を進行させ、インジゴ・インジルビンを生成させ、条件によってその収率や生成比がどうなるかを調べた。その結果、酸化が遅い方がインジルビンが多く生成する傾向が見られた。しかしながら、酸素の導入という制御しにくい条件であり、今後も詳細に検討する必要があることがわかった。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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