2006 Fiscal Year Annual Research Report
在宅高齢者の自立生活継続に関連する生活リズムに影響する要因に関する研究
Project/Area Number |
18500590
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
右田 玲子 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 研究員 (40422208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸村 成男 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (60100955)
柳 久子 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (10241811)
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Keywords | 高齢者 / 自立 / 睡眠 / ビタミンD_3(25 (OH) D_3) / インタクトPTH |
Research Abstract |
【目的】ひとり暮らしあるいは二人世帯の在宅自立高齢者の日常生活継続状況を、行動と睡眠の質と量から検討することを目的とした。 【対象・方法】対象者は高齢者住宅居住高齢者。日常生活継続状況について(1)1週間の行動・睡眠の質と量、日照量を簡易活動量測定器(アクティウォッチ)により測定し行動記録表を作成してもらった。(2)日照量を反映するビタミンD_3(25 (OH) D_3)、ビタミンDの状態を反映する副甲状腺ホルモン(インタクトPTH)の血中濃度を測定した。(3)行動と睡眠データの背景としてADL (Katz)、IADL (Lawton)、MSQ (Mental Status Questionnaire)、精神健康度(GHQ-28)、アルコール、たばこ、薬剤の使用状況等を把握した。解析にはSpearman順位相関係数による相関分析を用いた。 【結果】対象者はMSQ3点未満20人、その中血液検査協力者13人。年齢75.1±4.0(平均値±SD)歳、男女比2対3であった。睡眠時間は6.4±1.1[4.2-9.6](時間)、睡眠効率は87.9±6.2[77.6-99.9](%)、就寝時刻の分布範囲は2.2±1.0[0.8-4.9](時間)、起床時刻の分布範囲は1.9±1.0[0.9-4.5](時間)であった。起床時刻の分布と睡眠効率、総日照量とインタクトPTHとの問に相関関係が認められた(それぞれr=-0.443 p<0.05、r=0.771 p<0.01)。また、毎日定まった時刻に起床する割合と平均睡眠時間、毎日定まった時刻に起床する割合と睡眠効率の間に相関関係が認められた(それぞれr=0.471、p<0.05;r=0.498、p<0.05)。 【考察】在宅の高齢者のみ世帯高齢者が自立した日常生活を継続する上で、日照量と起床時刻が重要な要因となることが示唆された。
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Research Products
(2 results)